休憩〜休憩〜

現在22時半、まだ仕事が終わる訳もなく気分転換に日記を書いてる訳ですが。
本日現場に来た新入社員との出来事。
ギューン!!
それは晴れた昼下がりであった。
彼はここ最近の多忙さと竣工が近づくにつれて起こる極度の緊張からイライラが溜まっていた。
先日の握手会での顔色とは違い既に鬼と化していた。
そこへ送りこまれた新人君。
当然経験も浅く扱いに苦労する事は分かっていたのだが忙しい時間を割いて丁寧に彼は仕事の内容等を説明していく…。
現場作業写真や簡単な書類でも仕事を奪ってくれればと期待を込めて真剣に。
時には冗談を交えて現場の楽しさを教えたりもした。
だが彼の期待はある瞬間に絶たれた。
事もあろうにその新人君が発した言葉が『応援の僕には関係無い事ですよ』的な内容であったのである。
彼は我慢していたものが一気に溢れ出した。
KILL YOU!!
彼は手元にあった固定電話を投げつけ胸ぐらを掴み睨みつけた。
言いたい事は山ほどあったが期待を裏切られた悔しさと、結局は全部1人でやるんだと言う絶望感から彼は手を離し全てを放置して現場を去った…。
そして彼は車で一路、生駒山頂を目指した。
ボーっとしながら見つめる大阪の町並み。
気が付くと2時間が経っていた。
疲れからいつの間にか眠っていた様子だ。
落ち込んでも仕方ないと自分に言い聞かせ彼は現場に戻った。
現場に戻ると携帯まで放置して出ていった事で軽い祭りになっていた。
社長から電話はかかってくるわ、上司は心配して現場に駆けつけるわで大変だった。
彼自身もその状況を見て事の重大さと会社での存在を改めて実感した。
新人君も彼が出ていった後に何故怒られたのか気付いたらしく、ずっと謝っていた。
そして顔付きが少し変わった新人君は上司と帰って行った。
静寂が戻り、彼はまた今宵も1人で仕事である。

追記
母さん…人間は何故仕事をするんでしょうか?遊びの為?名誉の為?
え?おいらですか?
その答えを見つける為に仕事をしてるんです(笑)